『地元の子どもたちを九大へ』をスローガンに掲げる学習塾。

元岡学び家　九大研

代表　児玉　隼斗さん（九州大学　理学府修士課程）

九大生講師らによる少人数指導で「九大合格」を目指す。

　九州大学伊都キャンパスからほど近い場所にある「元岡学び家　九大研」は、今年８月にオープンしたばかりの学習塾です。『学習塾』と言っても、多くの人が想像するコンクリートの塾舎ではありません。歴史を感じさせる太い梁や、障子と襖で仕切られた畳の部屋がある、まるで江戸時代の寺子屋のような築百三十年の古民家が、「元岡学び家　九大研」の塾舎です。

　この一風変わった学習塾は、なんと現役九大生と九大卒業生が立ち上げたもの。「地域と大学の連携活動に関わる中で、『九大が地元の方々にとって身近な存在になるには、どうすべきか』と考えたことが、そもそもの始まりでした。」と、塾長の児玉さんは言います。発案から約２年かけて、『たくさんの地元の子どもたちに九大に進学してもらい、九大をもっと身近に感じてもらおう』と、志を同じくする九大生らで、九大進学を目指す学習塾をオープンしたということです。

　この経緯もなかなかユニークですが、勉強する環境についても、他の塾にはあまりない特徴が見受けられます。例えば、学習用の机。九大研で使用されているもののほとんどが、学生が手作りした木製の机です。原料の木も、学生たちが糸島の山から伐採してきた間伐材なのだとか。塾生たちは、木のぬくもりを感じながらのびのびと勉強しているようでした。

　さて、気になる指導内容ですが、九大研では、小中高生を対象にした『学び家コース』と、九大進学を目指す中高生を主な対象にした『九大進学コース』をメインにしているそうです。『学び家コース』は、自分で勉強をすすめていく〈演習〉と、わからないところを質問して理解を深める〈個別指導〉を組み合わせたコースです。このコースは、週４日の開講日のうち、塾生の都合のいい日時に勉強しに来るスタイルということなので、部活や学校行事などで忙しい中高生にも無理なく通えそうです。また、九大研のこだわりとして、苦手克服のためには前の学年の学習内容までさかのぼって教えてもらえるそうなので、生徒一人一人のペースでじっくり勉強できるのではないでしょうか。そして『九大進学コース』は、現在の成績に関わらず、真剣に「九大に合格したい！」と考えている中高生を優先的に受け入れて指導するコースです。６人１クラスの〈少人数指導〉で、九大合格に必要な読解力・思考力を養うための授業や演習をおこなっているそうです。九大に合格した先輩たちから、勉強だけでなく大学生活についても教えてもらえるというのは、なかなか贅沢なことのように思えます。「興味のある方は、ぜひ一度御来塾下さい。」とのことですので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

　現在、中学生７名、高校生９名が通っており、うち３名の受験生が九大合格を目指して日々頑張っているそうです。彼らが、そして未来の受験生たちが九大に進学できることを願っています。

元岡学び家　九大研

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福岡市西区元岡1597

092-407-8169

営業時間／月～土　14:00～22:00

授業日・授業時間

少人数指導　18:30～21:40　月・水・金

学び家コース　18:30～21:40　月・火・木・土

その他営業時間内、自習用に開放